なぜオランダはチューリップで有名なの? – チューリップ恐慌と球根販売の現状

Bonjour ! HIKARU です!

突然ですが、皆さんは「オランダで有名なもの」を知っていますか?

タイトルの画像を見ていただければわかるでしょう。
そう、「チューリップ」です!

「あぁ~」って納得される方も多いのでは?

しかしここで一つ疑問が。
「なんでオランダでチューリップが有名なの?」

チューリップなんてどこでも咲くのに、なぜオランダに限ってチューリップが有名なのでしょうか。

今回はその理由となる「チューリップ恐慌」と、私が実際に現地で見てきた球根の販売事情についてご紹介します!

チューリップとは

学名:Tulipa
和名:鬱金香(うきんこう)
分類:ユリ科チューリップ属
原産地:中央アジア~北アフリカ
園芸分類:球根

花、葉ともにシンプルで、その色の鮮やかさや種類の豊富さから世界中で愛されている球根植物。

大きな特徴としては「秋に球根を植え、春になれば勝手に花が咲く」という初心者でも簡単に育てられる点。これがまた人気の秘訣にもなっているのでしょうか。

さらに品種改良も比較的容易であることから現在では約5000種類のチューリップが確認されているんだとか。

日本でも春になるとあちこちで様々な種類のチューリップを楽しむことができますが、その背後にはこんな理由があったんですね。

それでは、
市場に流通している主なチューリップの品種を見てみましょう。

「これ見たことある!」というのはありますか?

これらの分類はほんの一部にすぎません。
これだけでも色も形も柄も、本当に様々な品種が存在していることがわかりますね。

そして気になるのはその原産地。
「中央アジア~北アフリカ」ということで、オランダではありません。

ではなぜ、そしていつ、チューリップがオランダにもたらされたのでしょうか。

参考文献:みんなの趣味の園芸「チューリップ」NHK出版 (1月17日最終閲覧)

チューリップ恐慌

少し堅苦しくなりますが、
簡単に歴史をおさらいしましょう。

時は16世紀、まだ「地球が平ら」だと信じられていたころ…

当時のオランダはまだオランダではなく、スペインに支配されていました。

そんな中、オランダ北部の7つの州が「スペインから独立しよう!」と言って意気投合。1568年にオランダ戦争が勃発、1600年前半には一時的な収束を見せました。

戦争が落ち着くと、オランダでは社会が安定し、文化や芸術が栄え、経済がぐびぐび成長!

そんなオランダ国民が大盤振る舞いをしているなかで、大人気となったのがチューリップでした。

16世紀後半にオスマン帝国(現在のトルコ)からもたらされたチューリップ。水はけの良いオランダの風土に適していたこともあり、観葉植物として大流行しました。

「なんて鮮やかなんだ!」
「なんて美しいんだ!」
お金持ちの間でチューリップブームが巻き起こったのです。

さらに、
チューリップはウイルスに感染することで突然変異しやすいお花。その都度様々な模様、形の花が咲きます。これが災いし、より美しい花をつけた球根はより高値で取引されるようになったのです。

そんな理由から、チューリップの球根の値段があっという間に急上昇。
チューリップバブルが膨れ上がっていきました。

一時は球根1つで当時の平均年収の数倍の値が付くこともあったんだとか。

しかしながらそのバブルも簡単に弾けてしまいます。

前年に美しい花が咲いたとしても、翌年も同じ花が咲くとは限らないのがチューリップの特徴。

その不安定さから、「高値を付けすぎて売れなくなるんじゃないのか?」という不安が広がります。

そして1637年2月3日、その不安が的中。球根の価格が突如暴落

金の塊だった球根がただの草団子と化し、多くの人が無一文になってしまったのでした。

バブルが崩壊したとしてもオランダ国民に愛され続けているチューリップ。現在では国を代表する花、国花として親しまれています。

HIKARU

戦争の後に経済成長、バブルが崩壊なんて、まるで日本の高度経済成長期みたいですね。

アムステルダムの球根販売

昔は球根が恐ろしく高価だったと説明しましたが、今現在はどうなのでしょうか。

私は昨年2019年のクリスマスにアムステルダムを訪れ、球根市場を見てきました。

そこで見てきた球根販売の様子を、たくさんの写真と共にお届けします!

(画像が多いのでロードに時間がかかるかもしれません)

HIKARU

チューリップが咲くのは春!冬の間は1輪も咲いていないので、花畑がお目当ての方はぜひ春に訪れてください!

Bloemenmarket

Bloemenmarket Google Maps

アムステルダムに位置する球根市場。

約20軒ほどのお店が連なり、チューリップに限らず様々な植物の球根を販売しています。

全く同じ品物でも店が違うと値段も違う…

球根を買う際にはそれぞれの店舗で価格比べをすることをおすすめします。

ご覧の通り、球根がところ狭しと並んでいます!

質の良い球根を選んで買えるんですね。

あまりにも大量過ぎて、なんだか玉ねぎの計り売りみたいです…

こちらは既に袋詰された球根たち。

一番メインで売られているのはチューリップですが、それ以外の球根植物も見つけることができます。

25個入りで3€や、60個入りで6€など、とてもお買い得です!

こちらは75個で8€。

安いには安いですが、

なんだか扱い方がジャガイモみたいですね。

一方で、こんなふうに少しオシャレな袋に入った球根も。

しかしながら1袋約5個入りで3.5€は、他のに比べると少し高いです。

この市場には球根だけではなく花も売っています。

市場全体に花の良い香りが広がっていました!

ではここで、アムステルダム発祥のチューリップを紹介しましょう!

レンブラント咲きチューリップ

これはオランダを代表する画家レンブラント(1606〜1696)の名がつけられたチューリップ。

レンブラントというと、上記の作品「夜警」が有名ですね。

しかしながら、

レンブラントはその生涯でチューリップの絵を描いたことはなかったそうな。

ではなぜ、「レンブラント咲き」なんて名前がつけられたのでしょうか。

画像の通り、「レンブラント咲きチューリップ」の特徴は、”細かなラインが入った模様”。実はこれ、ウイルスに感染したチューリップがつける模様にとても良く似ているそうです。

そしてこのウイルス感染が広まったのは、先述のチューリップ恐慌の時代。

さらにこのチューリップ恐慌時代を生きたのが、世界的に有名な画家レンブラント。

というわけで、

ウイルス感染の模様→チューリップ恐慌→レンブラント

という繋がりから、レンブラントとは全く関係ないチューリップに、彼の名前がつけられた、というわけです。

ちなみに、

現在販売されているものは、ウイルス感染による模様ではなく、品種改良によるもの。

「え?ウイルス!?」なんて心配しなくて良いそうです。

まとめ

オランダのチューリップ文化、いかがでしたか?

今回私が訪れたのは冬だったため、チューリップの花畑を見ることはできませんでした。

次回は春に、花畑を目指してオランダを訪れたいです!

ではでは、今回は以上です!

À la prochaine fois !!

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プロフィール

HIKARU

群馬県出身 筑波大学在学中

2019年8月~2020年7月
フランス ボルドー大学に留学中!
専攻:文化人類学, フランス語

イスラム教文化を調査しています!

趣味:国際交流, 映画, 旅行, カラオケ